松原久美、たみえ夫妻日本農業賞特別賞受賞

日本農業賞とは

日本農業賞は、全国農業協同組合中央会と都道府県農業協同組合とNHKが主催し、日本各地で意欲的な農業経営や、農業にかかわり未来の生き方のヒントになるような活動を表彰するものです。

東京NHKホールでの表彰式
日本農業賞特別賞

総評

第43回日本農業賞を受賞された方々は、さまざまな創意工夫を通じて、いずれもトップランナーにふさわしい素晴らしい経営をされております。今回の受賞者にみられる特徴をみますと

第1は、生産だけでなく加工・販売まで手がけている、すなわち「6次産業化」を進めている点

第2は、農産物のブランド化に成功し、高値販売に繋げている点

第3は、地域の農業を守り、雇用を拡大して地域を活性化していこうとする取り組み

このような今回受賞された方々の6次産業化、ブランド化、地域農業を守り地域を活性化させる取り組みが先進的なモデルとして、我が国の農業および農村に一層の活力を与え、今後の安全・安心な食糧の供給力の向上・安定化につながることを期待しております。

審査講評

松原久美・たみえ夫妻は、長男夫婦と次男の5人で水稲と酪農の複合経営を行う典型的な家族経営である。哺育・搾乳ロボットなどを導入し、積極的に省力化を進めてきた。42haの草地と水田転作として稲WCS(ホールクロップサイレージ)を生産し、自給飼料の確保に努めている。搾乳量は県平均を上回る1頭当たり9,500kg以上の乳量を確保している。稲作では、エコファーマーの認定を受け、自家生産堆肥を利用した減農薬・減化学肥料栽培をしており、耕畜連携による自然環境型農業の確立で持続的な農業を可能としている。

また、平成13年手作りアイスクリーム牧舎「松ぼっくり」を自宅近くにオープンし、自家製の牛乳と地元の旬の食材であるトマト、枝豆、栗などを活用している。多くの観光客や地元客で賑わっており、年間客数は21万5,000人に上る。店舗にはパートを含め12名のスタッフを雇用し、地域の雇用の場となっている。さらに平成16年に店舗近くに産直施設「松の実」を建設し、次男が運営を行い出荷者は30歳代から70歳代の生産者が中心となり、組合員の現金収入の場となっている。以上の点が高く評価され、特別賞に決定した。

松原牧場にて農業を家族経営
哺育・搾乳ロボット

140頭の牛がおり、哺育・搾乳ロボットを導入。酪農は主に長男(松原永樹)が行う。牧草を自家生産し安全に繋げている。

水稲

稲作はエコファーマー認定。牛の堆肥を利用し、減農薬・原化学肥料栽培。自然環境型の農業を確立した。

手作りアイスクリーム牧舎松ぼっくり

自家製の牛乳と地元雫石町の食材を使いジェラートを提供。12名のスタッフを雇用し地域の雇用の場となっている。

産直松の実

次男(松原宏樹)が産直の運営を行う。地元をはじめとした組合員の現金収入の場となっている。

受賞者からのコメント

松原久美

今回の受賞は私達にとっては大変重く感じながら感謝致しております。経営には常に完成されたものはないと思いますが、就農しこの間、ここまでしか出来なかったのかと思う分と家族や地域の皆さんに支えられここまで来られたと思う分があります。

これからも、農業をベースに課題と向き合いながら農業生産に精を出し、農業は景観産業である事に誇りを持ち、皆さんにいつまでも美味しいジェラートを食べて頂きたいと思います。松ぼっくりでは周年50種類くらいのジェラートが楽しめます。スタッフ一同、皆さんのご来店をお待ちしております。産直「松の実」では地元で収穫された野菜、果物、山菜、穀類や農家の皆さんが加工された商品も沢山用いております。この受賞を機にこれからも皆さんに愛されるお店に努めてまいります。どうぞこれからもご愛顧の程宜しくお願いします。

松原 久美

松原たみえ

今回、農業特別賞を頂き、嬉しく思っております。今まで以上頑張ると共に、皆さま方に感謝を忘れず頑張りたいと思っております。
これからも体に優しいアイスクリームをスタッフと共に作ってまいります。これからも宜しくお願いいたします。いつも本当にありがとうございます。

松原 たみえ

祝賀会の様子

平成26年3月30日(日)、雫石町中央公民館にて松原久美・たみえ夫妻の日本農業賞特別賞受賞祝賀会が開催されました。当日はたくさんの方々が各地からご夫妻を祝いに駆けつけました。ご来賓の祝辞では、夫妻の「笑顔」というフレーズが目立ちました。わずか2頭の牛から始めた酪農生活。「貧しくても心は豊かでありたい」と、嬉しい時はもちろん、辛い時も笑顔で仕事に取り組まれた松原夫妻。その努力が実り、この日は一層笑顔が輝いていました。

雫石中央公民館での祝賀会 深谷町長祝辞 お孫さんから花束贈呈 松原久美、松原たみえ夫妻 松ぼっくりスタッフ 万歳三唱

結びに

ご覧いただき、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。平成26年4月15日 松原久美・たみえ

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